必要な言葉が見つからない

夫が寝ているそばで希死念慮が止まらなくなる。最初はただ寂しいだけだったが、その寂しさの埋め方を何も持ってはいないからだ。そんな自分を呪ってしまうのである。自分を感じられなくなる薬が欲しくてたまらない。そんな薬が実際あるのかすらわからないが、自分の胸の中の気持ち悪さを慰めるものがなにもないのがとてつもなく辛い。

 

今の私には自分を憎まないように孤独という存在を愛する必要があるのだが、よくよく考えると夫のために物音を立ててはいけないこの状況は、孤独と引き換えに得られる自由という存在とはほど遠い。そう思うと私は何に悩んでいるのかわからない。抑圧された孤独、人といるのに感じる寂しさを一言で表す言葉を私は知らないのだ。そもそも隣で夫が寝ててなぜこんなに孤独なのだろう。やはり過去の感覚を思い出してしまうのか、過干渉にされてきたことによる自分は自分であってはならないという焦りなんだろうか。

 

今の私には読みたい本もない。キャラクターが喋った言葉でないと興味が湧かないという異常な理由で大量にある英語の教材も持て余している。せいぜい動詞の詳細を辞書のように開いて読むくらいだ。最近はAIに翻訳させることで複数の言葉でひとつの言葉を示していることもわかりやすくなった。

 

ハズビンホテルは夫の趣向に合わないので平日限定教材である。今日は韓国語で全く読めないキャラクターの台詞を英語に翻訳して、その文章を訳そうと思う。機械翻訳において韓国語から日本語に直訳すると意味不明だが韓国語から英語から日本語に訳すと読める文章になるのだ。