いつも自分を好きになれない

自分に暴力を振るいたくなる苛立ちがある。私は何も出来ない。お金も稼げない。もうすぐ生理で身体が凄くフラフラする。生理前から体調が悪い。生理中も休み休みキッチンに立つので限界。生理の後もホルモンバランスの問題かイライラしやすい。一週間あるかどうか、ようやく不調が精神疾患だけになるのだ。私は治ることもないだろう精神疾患発達障害を抜いても、ホルモンバランスだけで人間として終わっている。

 

ピルを飲めればこの精神的な苛立ちは軽くなるのかもしれない。しかしフラッシュバッグが怖くて通院もままならない。私は自分の名前がトラウマだからだ。怒りっぽさに拍車が掛かるし、医者か受付どちらかが嫌になるともう通えなくなる。強烈な敵という感覚。この感覚を一人に持つと、周りが全員助けてくれない人に早変わりする。過去の記憶との違いがわからなくなる。大丈夫であったことなんて一度もない。横暴な誰かとそれを許して私に我慢を強いる周囲のみで世界ができている。

 

夫も私が病院に行く都度悪化するので、病院に通わせることを渋るようになった。私はこんな破綻した自分を持続させること、自我が存在することがひたすらに苦痛だ。この苦痛から解放されたい。

 

夫は自分に優しくしろという。私は物も買えずにどうやってというと、言葉を掛けろという。好きでもない人間からの言葉なんてなんの慰めにもならないのだと私は夫に返す。私は私という存在に常に苦しめられているのに、どうしたら優しくなれるというのだろう。自分という欠陥品を好きになる理由が作れない。

 

私は私が嫌いだ。過去に外にいた自分も、人と関わろうとした自分も、助けを求めた自分も、結局助けて貰えなかった自分も。人は最後に頼れるのは自分だけとか、自分だけは自分の味方でいろというが、集団による敵意や悪意を前に個人というのはあまりに無力だ。自分を粗末に扱う人間がいて、それを身近な誰もが黙認している時、私は私という存在に価値があると思える理由を一切失くしてしまったのだ。