趣味が変わった夫との日々も半年は過ぎた

オタク趣味の一致もあって結婚した夫は今や言語や国際情勢などを楽しむのが趣味である。夫からしたらこれもオタク趣味らしい。私は国際情勢は一緒に読みつつも、ずっと二次元を愛でることを続けている。私は不登校のタイミングもあって世界史の教養は0なのだ。ヘタリアが爆発的にヒットしていた時に少しだけ知識を齧っただけ。中1には不登校になったことで世界史はトラウマのトリガーにもならないので国際ニュースだけは読めるのである。国内ニュースは暗いか退屈な話ばかりで苦手だ。

 

言語趣味も辛うじて中華BLの波に乗って強くて綺麗で可哀想なキャラクターを見ることで初心者向けの情報はどうにか消化しつつある。中級者向けからは教材も堅苦しくなりがちなのでどうするのか謎だ。

 

そういうわけで「死んだはずの兄が…」でお馴染みのエネアドをきっかけに韓国語をやって紛らわしている。ある個人にただならぬ執念を抱いた存在による予期せぬ行動を楽しみ、振り回される様には愉悦を感じるのでエネアドは楽しんで読んでいる。作者はハッピーエンドにすると語っているが、この不憫さからどうやってハッピーエンドにこぎつけるのだろう。ちなみに韓国語はハングルはたいぶ覚えたが暗記の作業はどの言語でも単調かつ退屈で困る。

 

夫としては人の声を聴いたり自分で喋ったりした方がいいと語るのだが、見ての通り私のブログは鬱屈としていて、他の言語を使っている時にまでこんなに鬱屈とはしたくもない。声に関しても声優でもない人間の声をわざわざ耳にしたくない。自分の顔と声は出来れば認識したくないのだ。常に脳内イメージにアバターとCVをつけて生活しているのでそれが出来なくなるのも怖い。

 

言語を学ぶためにはその国の人たちになりきったり、モチベーションが大事というわけで、夫はあらゆる食べ物でも異国を摂取しようとしたのだが、なぜか夫はカフェインにもスパイスにも多めの油分にもにんにくにも弱い。この前は大葉でもダメージをくらっていた。安定して食べられるのは果物とドライフルーツくらいである。それでもコーヒーだけはシロップくらいの量にミルクを加えて週に2回は飲んでいるので熱心なものである。私は部屋に漂う香りを楽しめるのでコーヒーのある生活は続いて欲しいものである。

 

そうして夫と趣味が違い、距離感があるような話題が増えたような生活の中、私はより二次元で過ごそうと決意が高まるのである。本当は言語学に夫は高まって欲しいのだろうが、やはり言語にそこまで価値を見出せる気は今のところしない。

 

昨日は東京ゲームショウゲームデザイン大賞になった「RPGタイム!~ライトの伝説~」をプレイした。PVだけでも圧倒的な演出と情報量。放課後の学校というありふれた舞台からは想像もつかないほどアイデアが雪崩のように襲いかかってくる。構想15年開発期間に9年を掛けたという。あまりの年数に驚くがそれも納得がいく圧倒的な密度。多数の賞を取得したこの作品が今なら60%オフで購入出来るのでこの場末でもおすすめしておきたい。