何もかもがしんどい

加害者を許した世界への怒りと憎しみは尋常なものではない。例えばニュースの話題をした時に加害者に寛容な反応をされると、過去の自分のいじめ被害に対する周りの反応を思い出してパニックになる。夫はオタク趣味に飽きてるようなので私がニュースの話をするのだが、たまに攻撃的なニュースを見ることになり、1日がパニックに終わるので正直ニュースの話をするのをやめたくなっている。

 

やはり外国人とはいえ所詮は人間なので、悪意もあれば実際悪いことをする。それに対する不快感は勿論あるのだが、その悪意に対しての反応で私はどうしてもパニックになる。ねじ切れそうなほど痛むし、息も苦しくなる。私はもう消えてしまいたい。もっと愛されて秩序のある世界の中にいないと、人並みの反応が出来ないからだ。

 

夫が今も加害者達の事情を解説してくるが、そのたびに私の身体は石になるかのように固く重々しくなっていく。私の中で失ってしまった秩序が、必要だったものが、当たり前のように存在する人間が語る綺麗事に私は嫌気がさしている。私は昔に戻りたい。三次元の話をしなくても二次元の話が出来た頃に戻りたい。