夫の理想になれなくて死にたくなってきた話

あらゆる物事への拒絶反応で身体が軋むように痛む。私は夫の理想の趣向を持つことが出来ない自分の存在が不安で不快でたまらない。

 

夫の新しい趣味が好きになれない

夫の語学趣味が好きになれない。頭の中が死にたいって声でいっぱいなのに語学のためにリスニングしようなんて言われてもそれどころじゃないってパニックになる。人の声がうるさくてうるさくて仕方ないから流暢のある声を聴いていられない。今も想像しただけで語学の発音のパとかバとか聞こえた瞬間の不快感が再生されて苦しんでいる。私は流暢のある人の声を聴くことがどうしても好きになれない。みんなゆっくりの声でしゃべって欲しい。Youtubeの動画もやはり楽しくない。雑貨より本人の顔が映される確率が海外の動画だと高い。シンプルに辛い。何語なら大丈夫とかやる気が出るとか以前に三次元への興味が出ない。聖地巡礼したくなる二次元に今はハマってないから難しい。もう少し昔だったらヘタリアにドハマりしていてワンチャンモチベが確保出来たのだ。

 

夫の理想の体型になれない

ピル太りとかコロナ太りとかいろんなことが重なった。今まで何度も自炊の生活を取り戻そうとしては情緒を荒らして夫がご飯を買い直すことになった。前に漢方外来に行ったところ私はどうやら満腹感でイライラしていないだけだったようだ。私は私の満腹にならなかった時のイライラしやすさが怖くて追い詰められている。

 

運動も嫌いで、頭の中の嫌とか無理とか、そういう声が常に鳴り響いているので頭が破裂しそうだ。私は私の機嫌をキープしてダイエットをする方法をひとつも持っていない。午後になると学生が増えて行って怖くて歩けないから、家事を片付けて近場を出るのが私の外に出掛ける限界だ。

 

リングフィットも駄目だったのでよほどの運動嫌いなのだろう。身体を動かして自分の熱とかを感じるだけで気持ち悪く感じる。

 

三次元を意識すると死にそうになる

夫は私の合わせてくれるところが好きだと言ってくれていた。思えば私は夫と生活していたようで、二次元が好きな私と夫が生活していたのであって、共に食事はすれども出掛けようとも私は常に二次元を漂う自分で夫と触れ合っていた。

 

今の三次元に生きている夫に触れようとすると、それはもう今までの私とは全く別の私が触れることになる。怒りと絶望と拒絶反応で構築された無気力な自分が、二次元の私のようにあらゆるものを楽しもうとすることは果てしなく困難だ。何をするにも出来ないとか無理とか駄目とか嫌いとかそういう言葉が頭に埋め尽くされる。言い訳だらけと言われても黙っていても身体による暴力的なほどの拒絶反応が止まらない。委縮する身体やストレスで異常なほど熱くなる自分の身体に追い詰められて自分の頭を殴ったり悲鳴を上げて喉を荒らしたりする。

 

自分を殺さないと夫と生きれない

頭の中が勉強することを想像するだけでその手をナイフで刺したくなるし、語学の音が聞こえるスマホを滅茶苦茶に破壊したくなる。頭の中の死にたいって声が邪魔をして外の音を聞いているのに頭が認識しきれない。運動することを想像するだけで階段から自分を突き落としたくなる。私はこの私の殺し方がわからない。でも殺さないと夫といられる私になれない気がして怖い。今も嫌いって悲鳴が身体の中から聞こえる。だれかが私の内臓部を全部抜き取って夫に愛されるように動く機械に作り替えてくれたらいいのに。二次元に生きる私が求められなくて、三次元の破綻した自分を動かすことを要求されることが恐ろしく怖い。