何を好きになれば正しいのだろう

何をしても自分の無能さが付きまとう。何かをやっても自分に足を引っ張られて、私は自分の身体に封じ込められていることを思い出してしまう。

 

どうして人々は私が出来ないことをあんなに楽しそうにやれるのだろう。人々が語る幸せが私には得ることが出来ない。自分に夢を持つことも出来ないし、不安や罪悪感なく人といることも出来ない。それはすべて私が無能で何も叶えられないからだ。

 

身体が軋み胸が苦しくなる。私の身体はいつからこの状態になるようになったのだろうか。私の身体にとっての幸福ってなんなのだろう。

 

退屈が過去の記憶を再生し、未来に幸福が望めず、現代に何の価値もない私は何に縋ればいいのだろう。自分は頼りないし人は皆私より優秀な人を選ぶのだから、人ではないものが私には必要なのに、無能すぎてそれさえままならない。誰が作った素晴らしいものにも、自分越しに触れなくてはならないことがただただ嫌になる。