お風呂に怖くて行けない話

お風呂が怖い。昔はおばけが怖くて水のある場所が怖かったけど、今はただ自分の記憶の反芻が怖くて行くのを渋くのを渋っている。幽霊やおばけはシンプルに怖かった。子供の頃はそういう漫画が流行っていたので見ていたがほとんど覚えていない。ホラー作品集の中で交通事故にあって脳みそだけ別の人の身体に移し替えたら身体の記憶に引きずられて泳げなくなったという話は身体に存在する記憶というものを先見していてよかった。シグルイにもあったが記憶というものは想像以上に身体に残ってしまうもののようだ。最近の研究で見た話だと遺伝で親のトラウマさえ宿るという。炭鉱夫の孫である私には私の知らぬトラウマさえあるのかもしれない。

 

今もびっくりするし怖くてホラー系は映像で見ることが困難である。ただ大人になるとおばけや幽霊の事情が作品内で説明されていることがわかってきて主人公よりは心境がわかって同情するようになった。台湾のゲームである還願は涙さえ出て来る。

今度アニメも始まるダークギャザリングもホラーな上に描写が結構痛々しいしその上でポケモンバトルしているが、強い分だけ残酷な過去編が備わっているので怖さよりもノンフィクションを見た後の悲しさみたいなもので胸が痛む。裏バイトの場合は人間が怖い話だったり未知の存在が怖い話だったりと怖いにも複数あるんだなと教えてくれる。

一時期は二次創作でホラー混じりなものを読み、その流れで2chの怖い話を読んだりしていた。短文でありながらも不気味な雰囲気が味わえるリンフォンが一番よかった。

 

こうして書いているうちにも時間がどんどん過ぎていく。お風呂にまだ行きたくない。人間は3日1度くらいでは臭いもかゆみも起こらなきゃいいのにな。やはり日本の暑くて多湿な気候が悪いのか。どうやらイギリスでは風呂に入る頻度が少ない人がわりといるらしい。イギリスの気候がそうさせるのか風呂に入らなくても困らない体質なのか文化が続いてるのか気になるところだ。ただアメリカだと毎日シャワーをするらしいので体質ではないのかもしれない。