障害者施設で得たのは恐怖と不信だった

障害者施設でも就労支援B型というのは余程の貧困層でない限りは1万円ほどの金額を払って時給200円台で働くという無で構築されたような場所である。ここで儲かるのは施設を作って障害者を集めて金を儲ける人であり、実質お金としての利益は利用者にとって無に等しい。それを指摘すると人々はあくまで障害者への居場所づくりだと言うが、実際のところはこのザマである。

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北海道といえばすき家のバイトが謎の特訓をさせられていたが、神奈川の地方都市の障害者施設で酷いモラハラを受けた私にとってこれは土地柄の問題では済まされないことを私はよく知っている。私が行ったのは就労移行支援だが、そこでは女性職員によるモラハラが利用者全体に行われていた。そのとき私はお金が勿体ないからと脅されて無理やり学校に通った結果、障害手帳2級を取ったばかりだったので、これ以上のストレスで自分の身がさらにどうなるかわからぬ危機感を感じてやめた。

 

そのモラハラというのは、グーグルで検索しても2件ほど、しかも単語と単語のつなぎ目のようなものしか出てこないものを検索してワードでまとめろと指示してわざと失敗させ、それを連帯責任だと責め立てたり、隣の部屋から圧迫面接の声が聞こえて来たりしていた。他にも職員はいるはずなのに誰も女性職員のパワハラを止めなかった。まさにパワハラ施設そのものであった。私はパソコン業務を学びに行ったのであってパワハラ被害やモラハラ被害を受けにいったわけではない。

 

私はあれから支援という文字を全く信じていないし、こんな不毛な施設は早く潰れて障害年金生活保護など金銭的な支援に回した方がよっぽどいいと確信している。人の良心なんて宛にならない。金銭で安全な環境が手に入る方が数千倍は重要だ。

 

兄弟も就労支援B型に通っていたらクビにするとか脅されていたし、施設に通っている期間も症状は日に日に悪化していき、一人で風呂に入ることもままならなくなっていたようだ。母は私の支援施設のことで施設を疑わなかったばっかりに能力開発校にいた手先の器用で症状が重くなかった兄弟を壊した大馬鹿というか人殺しである。長女の生き血を啜るだけでは子供を虐げることがまだ足りなかったらしい。私という標的を失った母は凄まじい速度で兄弟を衰弱させていった。

 

施設は障碍者のケア施設として微塵も機能していない。居場所作りや社会参加という言葉が一人歩きしていて、それを妄信している親は子供を施設に入れることを止めない。むしろ施設に入れたことで自分は親の役目を果たしたと安堵している親もいるだろう。自分の子供はお金を払って働くほど価値がありませんと太鼓判を押して虐待の蔓延する悪意の塊の中に捨てるのだ。こんなシステムを許している者たちの一体だれが障害者の味方だと言うのだろうか。

 

精神が病んだ人間が実家と施設の往復をしたところで何もよくなるはずがない。そもそも家庭が病んでいたらその周辺をどれだけ良くしても意味がないのかもしれない。解毒剤を飲んでも家庭でまた毒を飲んでいたら意味がないのだから。まずは障害者が一人で暮らせる環境作り、そしてあらゆる最先端のトラウマ治療が保険適用内になり、あらゆるトラウマを持つ人でも自分にあう治療法が選べるようになって欲しいものである。人によっては通院していると言っても5分診療で薬を貰うのみ。もっと医療の質を改善して欲しい。

 

職員の賃金という問題以前に、その職種が必要かどうかそのものに私は問題提起をしたい。障害者支援の形そのものを考え直して欲しいと思う。そうでないと何をしても焼け石に水だ。私は施設に通ったことは無駄だったどころか、嫌な記憶を重ねるという損害になってしまった。出来れば読んだ人が、とくに記憶が残りやすい人が、ごくわずかな賃金の為に人生に大きな障害を残さないことを祈るばかりである。