すべて機械だったらいいのに

警察、病院、傷ついた人が向かう先には人がいつもいる。そこであらゆるセカンドレイプを受ける人の報告が後を絶たない。人と人が助け合うなんて馬鹿な話をいつまでやっているのだろう。そうして増えたトラウマは次に助けを求める時の大きな障害になるようになる。最初からそんなものがあるなんて教えてくれなければよかったのに。すべて機械とやりとり出来たらどれだけいいのだろう。鼻で笑う声も、面倒くさそうな声も、苛立った声も聴くことなく、困っていることを伝えられたらどれだけいいだろう。加害者を庇うような、私が許すべきだという声を聴くようなことがなければどれだけいいだろう。私は人が嫌いだ。人が本当に大嫌いだ。みんな嘘つきだ。産婦人科や警察はセカンドレイプ専門所に名前を変えるべきだし、困っていることやして欲しいことを機械が通して伝えてくれたらいい。誰とも話さなくても状況が進めばいいのに。励ましや説教を聞かなくても被害者は加害された事実が訴えられたらいいのに。状況を説明するのもすべて口頭でなくてもいい世界ならいいのに。虐待をされていればいつでも家庭から離れる選択肢が持てたらいいのに。

どうしてこんなに世界は加害者に優しくて、あらゆる社会は加害者だらけで、正義のふりをした加害者だらけなんだろう。被害者を傷つける人しかいない。それなら最初から傷つくような場所を作らないでくれたらよかったのに。誰とも知り合わせないでくれたらよかったのに。私は世界が嫌いだ。世界が憎い。