仮死

今週のお題「雨の日の過ごし方」

春というには暑く夏というには寒い中、外には雨が降る。雨の中で外に出るには長靴は重過ぎるので家にいるとねっとりとした空気に支配されてしまう。暑い、息が苦しい、気圧も湿度も温度も身体には不快をもたらしてくる。エアコンをつけても和らぐものはない。それどころか夫が風邪を引きたくないからと暖房を27度に設定していたのだ。私はあまりに耐え難くなり、汗で濡れた服を脱いでサーキュレーターの前にいた。翌日、私は風邪になり数日後には夫に感染してしまった。

そんなこともあって参った夫の解決策として除湿器が家に届いた。私は除湿器の前で洗濯物を乾かすようになり、部屋も前よりは纏わりつく不快感が減った。快適さを体感するには扁桃腺の痛みが気になるが、洗濯物が1日で乾くようになって本当によかった。はやく喉も治って欲しい。病院に気軽に行けない今はペラックT錠と龍角散が頼りだ。

雨の日はイライラしやすいので関係するのかは不明だが命の母を飲んでいる。本当は専門の漢方を飲んだ方がいいのだろうが、漢方薬は既に2種類も飲んでいるので身体的にも金銭的にもこれ以上は飲めないのだ。20年は生きているというのにどうして安定した雨の日の過ごし方を私はまだ見つけられていないのだろう。それどころか過ごし方が下手になっている気さえしてくる。家にいることが増えている状況で雨で家にいることに特別性を抱けなくなっているのかもしれない。だから気がついたら時が止まったようにぼんやりと過ごしている。また秋や冬になるまでは眠るように生きていないとすべての刺激がチクチクと気になってたまらないのだ。