現実みたいな夢

夢の中でさっきまで寝ていた布団から始まることがある。夫と会話していたはずが夢だったり、朝の家事を終わらせたはずが夢だったり、そういう時は大体夫の動きを見てあの夫は夢だったのだと思うのである。

 

しかしそれが昼寝となると寝ても覚めても誰もいないので、それが夢なのかどうかよくわからなくなる。私は夫から私を認識されていないと自分がどこにいるのかさえわからなくなってしまうのだ。それに気が付くと夫がいない時間が非常に心細く感じる。

 

誰かから認識されないと消えてしまうという仮面ライダー電王のようなことが現実に起こり得るのだと思う。人は自分を映す鏡というやたら説教臭く鬱陶しい言葉が存在するけれど、人がいないと自分というものは見えなくなってしまうのかもしれないと思った。どうしても鏡というなの人々は私を傷つけてくるし、嫌いだということばかりを伝えてくるので必要な存在だったとは嘘でも言えないものだけど、鏡が自分を褒めてくれるのだとしたらきっと幸せなものだろうな。