女社会が怖い発達障害と苦しめる毒親

小学二年生の頃に学校で教師も含めたいじめにあった。父の転勤先へ逃げるように転校した私は初日から名前を理由にいじめに合って不信感が強くなり、誰とも関わらなくなった。先生は優しかったので先生っ子になった。先生が褒めてくれるから勉強をして、休み時間は保健室に入り浸って保健室の先生とたまに来る違う学年の人とお話をしていた。しかしそんな平穏をよそに母親や教師は同級生と仲良くして欲しかったのだろう。それが私を苦しめていった。

 

私は毎日食卓で学校はどうだったと母に聞かれる拷問を受けていた。何か困ったことや辛かったことを話せば母はすべてを私のせいにする。私が人間関係を忌避するのは母の攻撃材料に利用されるからだ。友達100人出来るかなとやろうものなら母からの攻撃頻度は100倍に増えると言っていいだろう。ただでさえ一挙一動で男子から野次を飛ばされるストレスを消化できない家で育ったら事前にストレスから避けるしかないのだ。お前は頭がおかしいから病院に連れて行くと脅すように言われて怖くなって無理やり学校に通っていた。無理に登校していた生徒は先々の自殺率が高いらしい。

 

仲のいい子を作らなきゃいけないというプレッシャーはあれど女性というのは難しい。発達障害はまだ未診断の時代だが、女社会の機微はわからないのである。

 

クラス中でたまごっちやどうぶつの森が流行った時は会話が出来たが、それ以外は趣向が点でバラバラだった。小学5年生くらいからとくにややこしくなった。今までろくに雑誌を買ってなかった私はちゃおを買ったが、ちゃおは少数派らしくて周りはりぼんやなかよし、早い子はセブンティーンやピチレモンなんかを買っていた。全部を買えるような金銭感覚はないし、長女だから女の子の趣味に詳しい人だって身内に当然いない。どれを買えばいいのか全くわからなかった。大塚愛倖田來未のどちらが好きか聞かれて、本当は知らないけど適当に大塚愛と答えたら、後から影で大塚愛派には変わり者がおおいねなんてヒソヒソされていた。

 

この頃のクラスには女子の派閥は大きな派閥の2つが不仲になっていた。26人のクラスで5人くらいの女子グループ2つの話ではあるんだけど、いつの間にどうしてこんなことになっていたのか私は保健室に居たから知らないだけで、噂によるとグループ1のリーダーとグループ2のリーダーが同じ男子が好きらしい。とにかく片側のグループのリーダーが可愛い子ぶって気に食わないとグループ内で言い合っていた。私はこの頃のクラスの空気が怖かった。男子と遊ぶとそれだけで噂話の標的にされることが荷が重かった。噂が立っている男子と少し遊んだらそれだけで私がその男子を好きかどうか聞かれた。思えば普段はそんな色恋話をする子ではなかったので、人から頼まれて聞いていたのだろう。私のような運動音痴の嫌われ者とは違う理由で突然争いが起きたところを見てしまってからは、女性から敵意を持たれない方法の難しさを知って女集団というものが怖くなってしまった。

 

それから進学と同時に転勤でまた地方をまたいで移動した私はまたしても名前から馬鹿にされて適応できなくなり、結局いじめにあった。この頃になると女子カースト上位の趣向でとりまきを動員してのいじめになった。私は同級生と嫌われるほど関わってなかったので理不尽に標的にされたのだ。咄嗟に入ったグループもグループのメンバーがいない時は常にいないメンバーの悪口を話題にするグループだった。小学生からの仲らしいけど、どうして仲良くしているのかよくわからなかった。

 

今回は教師が顔で誰に優しくするか選ぶタイプだったので不登校になった。この不登校は小学生の頃を踏まえて無断で学校を避けて路上で暇を潰したのがバレたことで教師などの勧めでようやく可能になった不登校である。母は世間の目の理想通りにしか動かないのだ。このいじめ被害にも母が○○さんは読書感想文の賞も取った子なんだから嫌いにならないでとキチガイ染みたことを言い出してそれが被害そのものよりも深刻なトラウマになっている。私が感想画で何回賞をとってもテストの100点と同じくらいの淡々とした反応の母が、加害者の読書感想文の賞1回で私の受けた精神ダメージをなかったことにしようとしていることが何よりも恐ろしくなった。私は何回感想文をとっても何一つ母に受け入れて貰えないのにだ。私はいじめの被害にもあったし不登校にもなったけど、一番のいじめの加担者は母であり母が私を殺して私の中で何かが終わってしまったのだ。

 

母は自分の人生が上手く行かないのを私のせいにするなと捨て台詞を吐いていたが、今でも話し相手欲しさに市内の発達障害センターに通っては発達障害の子供達が心配といっているそうである。明らかに責任を背負うつもりも子供を心配しているわけでもないのに親の立場だけ利用して人と接するためだけに子供を連れまわしてこの子はあれができないこれができないという話をし続けているのだ。

 

いじめの対応が被害者を追い出すだけだったり酷いカウンセラーを紹介してきた某市に情けを掛けるつもりはないが、あまりに税金の無駄なので母の話し相手なんぞに貴重な発達障害の知識がある人材を使わなくていいよと言いたい。

 

テストの100点と言えば、理不尽に嫌われていた方のリーダーの家に遊びに行ったことがあった。天井が高くて洋風のお洒落な家に住んでいた。リビングにある大きなテレビ画面で始めてインターネットのフラッシュ動画を見た。ここのボタンはえっちなのだから開いちゃいけないって教えてくれた。思えば誰の悪口の話題もない女グループを見るのはこれが最初で最後だった。お仕事をしているお化粧をしたリーダーのお母さんもいた。部屋には3枚ほどの百点のテストが壁に飾られていた。一度見たら紙ごみ置き場に入れられる私のテストの100点とあまり待遇の違いに内心とても驚いた。これが本人にとっての自尊心になるかプレッシャーになるのかは知らないけれど、文字通り住む世界が違う人だったのだと思う。