女の子らしくと子供らしくが大嫌い

女の子は女らしくなくてはならないというものが

少しは引っ張りだされ問題視されるようになった

しかしこれはあくまで男性から女性への圧力への指摘であって

女性から女性への同調圧力については考えてないように思う

 

ディズニープリンセスに憧れて少女漫画を読み

ファッション雑誌を見て恋愛映画とイケメン俳優を好み

クラスメイトの誰がキモいのか大声を出しながら騒ぐ

それが私の生きた女性の同調圧力だった

女の敵は女という言葉は嘘と言う言葉は

最初から身内以外を人だと思っていないから言えるのだ

男性を排除すれば女性が幸福だと言う人たちもいるが

女性は異性の目がなくても乱暴なのだ

 

出来れば私はこの女たちの視界に入りたくなかった

一度も声を聴かずに生きていきたかった

学校なんて物のせいで私は目をつけられ虐げられた

女性カースト上位が定義する普通にならないと

その場での尊厳はなくなってしまう

学校というのは社会は社会でも独裁社会の世界だ

 

そして私をさらに苦しめたのは子供らしさを求める大人だ

外で遊んで友達に囲まれていなくてはならないと言う大人達

大人達は子供の事情なんて知らないのだ

人に囲まれるというのは他者頼みでしか出来ないものを

私は要求されてはやりたくもないのにやって

そのたびに失敗して自尊心を失った

今人にそれを言ったところできっと

それは気に入られる努力をしなかった私が悪いことになる

やらないことを選ばなかったのが悪いと言われる

友達がいない子供には人権がない家に生まれた

友達がいなくても死ぬわけではなくなったのは

つい最近になってからのことだった

それまでは友達がいないと頭がおかしいという烙印を押され

常に人格否定をされていた

気を遣い出せば自意識過剰だと罵られるようになった

他人は人をそんなに見ていないと言われても

私の学生時代の記憶は常に誰かが誰かの悪口をしていて

通りすがりの人だって誰かがキモいヤバいって

高い声で笑ったり貶したりしている

 

だけど明るくて友達がいる子供らしい子供を求められる

悪口を言わなくて無垢な子供を求められる

明るい子で羨ましいって私の悪口を言った子の話をされる

私の心の中はバラバラに分断されていった

 

母の中では私のあらゆる作品を楽しむ笑顔は引きつった偽物で

友達といるときの笑顔が本物の笑顔だったらしい

母は一人で楽しめることを知らない人間だっただろうが

自分の支えを暗に否定されたような気がして

こうしてなきゃいけないって強迫概念が

改めて目の前に現れたことが恐ろしかった

 

自分の内面、大人達からの要求、同級生からの要求

そして矛盾だらけの親からの要求

それらがすべて嚙み合わずに混乱を巻き起こす

命がけで友達付き合いをしている人なんていない

だからすべての人には私が異常に見えた

私にはもう正常が何かわからなくなった

そして今では怒りが解決方法を探る自分を

さらなる自分の拒絶と受けとって

神経を千切りトラウマを想起させる

 

だからどうしようもなく無気力で優柔不断で

自分の中で6つくらいの考えが言い合っていて

今から何をするかを決めることが難しい

家事に期限をつけて行うことはいいのだが

自由時間になるとどうしたらいいかわからない

どれが自分の望みで自分の焦りなのか

自分のストレス解消は何なのか、やりたいことは何なのか

どれが他人の押し付けてきた要求なのかわからないのだ

加えてトラウマなどで拒絶反応も起こる

私は女性を取り巻くあらゆる物や技術には関心しながら

女性と言う存在を恐れ女性に汚された感覚にさえなる