トラウマで出来た身体

怒りが止まらない、助けてって言ったのに裏切った人たちが

常に私の記憶の中にいる、人は危険だと警報を鳴らす

誰も私を傷つけてきた人を罰さないどころか

私をさらに傷つけることばかり言ってくる

身体が張り裂けてしまいそうなほど悲鳴をあげる

これ以上私を傷つけないで、悪者にしないでと叫ぶ

息をすると張り裂けそうな胸は当然苦しくなる

もう息を止めてしまいたい

 

私は安全基地が欲しいだけだった

それは誰にとってもかなえられることではなかった

私はわがままな子供扱いされて誰からも嫌われた

私はどうしたらいいのか全くわからなかった

我儘で誰からも嫌われて当然の存在ってことだけ覚えた

みんなは持っているものを私は欲しがっていただけだった

みんなは持っている癖に、私には駄目だと言っていた

それを知ったのはわりと最近のことだった

 

自分の作り直しをしなきゃいけないと検索するとあるけれど

私は私を傷つけた人たちの私を否定してきたことすべてが

全くその通りで私は傷つけられていい存在だと認めることが

もの凄く怖い

誰も私を助けてくれなかったから

誰も私に大丈夫だと相手が間違ってると言ってくれなかったから

私は一人で私を守らなきゃいけない

治るはずのことで私は殺されそうになっている

この矛盾で私は引きちぎれそうになる

精いっぱいで常に記憶と戦ってて

今更何かを作る余裕なんてない

私が駄目なんだって記憶に晒されて自分を叩く自分と

そうならないように二次元に浸っておく自分がいて

自分が現実で生きるはずだった

普通の人が使いこなしている自分がいない

この自分を叩く狂人が現実で生きるはずの人間だった

だけど怒りで焼けたように真っ黒な自分が

焼けた木のようにすぐに崩れてしまう自分が

もう何かが出来るわけではなく

現実の私は自分の頭を叩くことにしか手を使わなくなった

止め方がわからなくて苦しい

現実に絶望した私が私を殴るのを止める理由が見つからない

 

昔教員にクラスに戻れと諭されたことがあった時

息が苦しく頭が痛く手足が震えが止まらない

本当にみんなこんな体調で授業を受けているのか聞いたら

その教師は無言になってしまった

自分でも大げさだと思うほどの身体の変化が

私を襲うことは子供の頃からずっと当たり前だった

どうしてこうなったのか、今なら愛されなかったからだと言える