安心の欠片もなく

今週のお題「読書の秋」

「安心のタネ」の育て方という本を買った。わけのわからぬ自己啓発本というわけではないらしく、ポリヴェーガル理論に基づいてのものらしい。いやいや何故そんなことをと思うだろうが、あらゆる精神科の療法が上手く行かない場合、まず副交感神経を機能させるところからが必要らしい。

私の場合は家庭や学校などで期間の大半がトラウマであることからEMDRが効くかもわからず、認知療法などを行うほど精神が安定していないという状況であり、身体的アプローチから始めなくてはならないのだ。この身体的アプローチは安心感を働かせる必要があり、その為にも副交感神経を育てなくてはならないのだが、闘争と逃走、凍り付きのいずれかしか取れない私にはヨガや呼吸法などを行うことも不可能だったのである。そんなわけで呼吸に頼らない場合の初歩の初歩として出来る方法はないのか探した結果がこの本を買うこととなったのである。

しかし私はあまりに怒りが蓄積されすぎて読んでいるだけで苛立ったり一喜一憂して大苦戦だ。私は家で平穏に過ごしたいだけで、根本的には人が許せないし人と繋がりたくないのだ。感謝の気持ちを伝えるなんて言葉を見ただけで虫唾が走るのである。

そういうわけでバックスイッチの機能のさせ方だけを読んだ。バックスイッチの話は身体を触るとか、ハーブティーを飲むことだったりするので結構敷居が低かった。ちなみに面白かったのは首の後ろを触るという行為、首を痛めているイケメン達は首を抑えることで精神を落ち着けていたのかもしれない。